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( surrealism )
フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した思想活動。
主な画家は、マックス・エルンスト、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなど。
画風は抽象的なものと、写実的なものに分かれますが、偶然性の強い技法(自動書記や
ディペイズマン、コラージュなど)で無意識の世界を表現しようとした前者の方法は
より魔術的に感じられます。
関連書籍:巌谷國士『シュルレアリスムとは何か』ちくま学芸文庫/2003
アレハンドロ・ホドロフスキー『エンドレス・ポエトリー』2016
( The Hermetic Order of the Golden Dawn )
19世紀〜20世紀初めに実在した魔術結社。ユダヤ教の神秘主義思想カバラを基礎としています。
20世紀以降の魔術・スピリチュアル理論に決定的な影響を与えました。
世界で最も有名なライダー版タロットの作者である
アーサー・E・ウェイトとパメラ・C・スミス、
アイルランドのノーベル文学賞詩人、ウィリアム・B・イェイツ、
トートタロットの作者である魔術師 アレイスター・クロウリーなどが所属していました。
( Qabalah )
ユダヤ教の神秘主義思想。ユダヤ教系のカバラと、キリスト教系のカバラがあります。
汎神論、多神教的でさまざまな解釈があるようです。
汎神論とは、神と宇宙、神と自然は対応し、また宇宙と人間は対応するという考え方で、
宇宙の中にあるすべてのものに神が宿るという森羅万象の考え方に近いように感じられます。
神秘学とは、オカルティズム、オカルト主義のこと
占星術や魔術、錬金術などを実践すること
宗教・哲学・芸術に関わる人間の創造力や想像力、五感、精神などと深いつながりがあります。
秋端 勉『実践魔術講座リフォルマティオ』 三交社/2013
( Lucid dreaming )
睡眠中にみる夢の中で、自分自身が「これは夢だ」と自覚しながら見る夢のこと。
関連書籍:スティーヴン・ラバージ 『明晰夢 夢見の技法』 春秋社/2005年
四大元素、四大とも呼ばれます。
世界は、火・風(空気)・水・土の四つの構成要素から成るという概念。
古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、
火=熱、乾 空気=熱、湿 水=冷、湿 土=冷、乾という性質を持つと考えました。
これらはやがて錬金術の理論の基礎となりますが、
錬金術はより合理的で現実的な科学へと進化しました。
しかし、カール・グスタフ・ユングやガストン・バシュラールなどにより
四元素は、無意識や想像力との深い関わりを見出されます。
現在、「火・水・風、土」の四元素はそれぞれ精神世界の中で
「直感・感情・思考・感覚」にそれぞれ置き換えられています。
関連書籍:Carl Gustav Jung Psychologie und Alchemie 1944
[訳]池田紘一・鎌田道生『心理学と錬金術』 人文書院 /1976